La vie en rose ・・・ 歌うこと・生きること・楽しむこと


ソプラノ歌手の森朱美。13歳と10歳の2児の母でもあります。人生最後の日に「La vie en rose!」といえるようになれたら・・・と日々奮闘中!
by moriake
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演出ってなあに?!

渋谷区の伝承ホールにてヴェルディのオペラ「椿姫」の公演がありました!

わたくしの衣装は黒のシャツとパンツ!髪はゴムで無造作に束ねただけ…
メイクもほとんどなし!

一体どんな演出なの?!って

ふふふっ!

だって舞台に出なかったのですもの!

なんと!生まれて初めて舞台演出のお仕事をさせて頂きました!
勿論小規模公演なので、本番はバックヤードで舞台転換、肉体労働もなんてもやりましたよ!(笑)

いきさつは…話せば長くなりますが…

古くから一緒に歌の勉強をしている弟子(というのはおこがましい位上手い!)とその仲間が自主公演をするというので色々と相談に乗っているうちにあれよあれよという間に(笑)

自分が今まで勉強してきた事、たくさんの人から頂いたアドヴァイス、私が思い描く作品の魅力を惜しみなく出演者に伝え、あーでもないこーでもない!とディスカッションしながら、稽古を積んでまいりました!

出演者はいわゆる堅気?!の人ばかり。
昼間は皆さん立派なお仕事を持ち、その忙しい合間を縫って声楽の勉強をしています。

多少舞台経験がある方もいますが「椿姫」は初めて挑戦するという方ばかり、役づくりから丁寧にアプローチしました。

私のように大学やオペラ研修所で、舞台での基礎的訓練、所作、お約束…etc を学んでこなかった方たちに色々なことをお伝えするというのはとても難しい事でした。ゴールの日が決まってましたし…

日頃わたし達が舞台で当たり前に動いていることも、日常生活からすると特別な動きに感じるのかもしれませんね。

今までは自分のことで精一杯でしたから、先生業や人様に何かを教える事についてほとんど関心がありませんでした。勿論レッスンに来てくださる方がいますが、何かを教えるというより悩みを解決するために協力しているような感覚です。

しかし、今回新しい世界に足を踏み入れたような感覚がありました。

稽古を重ねていくうちにその人がどんどんその役に変化していき、舞台がまとまっていくのが見えるのです。

これはお花に水をやるような感じでした。
「今日はつぼみが膨らんだ!」「今日は花が咲いた!」と。

私より人生経験のある面々が、私の拙い言葉でのアドヴァイスを真摯に受け止めてくれて、より良いものへと高めてくれる。

一人が頑張ると、別の人も更に頑張る!皆が同じ方向を向いて歩み出す!
こんな連鎖反応が次々起こってくる!

舞台袖で本番の舞台を眺めながら、嬉しくて、嬉しくて!

物語は悲劇へと進むのに、わたしの心はキラキラした太陽のようなものを見ているようでした。

きれいな花々が咲いたあと、沢山の種がびっしり実りましたね!

この種をまた心にまいて、更に大きな花を咲かせてください!

出演のみなさん!
会場&舞台でスタッフとして働いてくださった沢山の仲間のみなさん!

お疲れ様でしーた!!



最後に…合唱でお手伝いしてくださった皆さんには大いに力をお借りしました。キャストさんとは逆に様々なオペラ公演に出演されて、立派な演出家の方との経験も豊富であるにもかかわらず、拙い私の稽古にたくさん顔を出してくれて、全力でかつ楽しんで歌ってくれました。皆さんの存在なくして公演の成功はありませんでした。心より感謝いたします!

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by moriake | 2014-11-10 14:21

ハムマガ4

さあ!いよいよハムレット様に迫ります!まずは「ハムレットの狂乱の場」から!…って?狂乱は前回のネタでしょ?いえいえ!ハム君も狂乱してしまうのですよ!

失礼!正確には狂った振りをする・・・ですね。
前王である父の突然の死と母の早過ぎる再婚。
受け止めきれない事が重なる矢先
なんと父親の亡霊に出会う!
そこで真実を知らされ、怒りと悲しみが爆発します。
前王の亡霊から託された復讐…父の無念を晴らすには…
ハムレットは戴冠と婚礼の宴の夜に悪を炙り出す作戦を考えます。

049.gif「ハムレット」の聴きどころ「その3」 【第二幕フィナーレ】
〜ああ、耐え難い侮辱!錯乱しているぞ!〜

キャスト7人の7重唱に合唱が加わり激しいオーケストラが鳴り響く壮大なアンサンブル。
オペラ中盤の山場●となります。
オペラ初参戦の方へ//オペラでは二幕または中盤の休憩前に出演者総出演で大アンサンブルを繰り広げます。そこでは大事件が起きたり、ドラマの結末を暗示するかのようなスリリングな芝居が見られます。

ハムレットは旅一座の一行に今宵の宴を盛り上げてもらおうとある有名な芝居を演じるよう命じます。「老王ゴンザゴー殺し」。舞台は「ハムレット」の物語と劇中劇の芝居が重なり合って進行して行きます。オペラでは役者はパントマイムだけ。ハムレットが語り部となります。芝居の半ばで王が突然激しく動揺し出しました。
そうです!ハムレットは我が父を殺した非道な人間こそ、今ここで王冠をつけて座っている者だと確信しました。亡霊の言うとおりだったと・・・
ハムレットの狂乱した迫真の芝居は周りの者たちを恐怖に陥れ、祝宴は混乱の渦へと一転します。

このフィナーレに先立ってハムレットは「酒の唄」という威勢の良いアリアを歌います。
049.gif「ハムレット」の聴きどころ「その4」 第二幕ハムレットの「酒の唄」

フランス語では「バッカスの唄」となっていますのでここでの「酒」は「ワイン」です!
前場面で父親の亡霊に出会い復讐を誓い、景気付けに「友よ!飲もう!人生は短い!」と高らかに歌いあげます。モーツァルトのオペラ「ドンジョヴァンニ」にもドンジョヴァンニが歌う「酒の唄」がありますね。どちらもバリトンの主役が歌う見せ場として印象に残るところが似ています。そういえば亡霊も登場しますね。あちらは悪行を悔い改めさせるための亡霊ですが・・・

そしてハムレットには忘れてはいけない場面があります。
「生きるべきか死ぬべきか…それが問題だ!」
この名セリフ!もちろんオペラにもありますよ!

049.gif「ハムレット」の聴きどころ「その5」 第3幕【ハムレットのモノローグ】

フランス語では「エ~トゥル~ヌパゼ~トゥル~オ~ミステ~ル」
と歌いますのでお聴き逃しなく!(字幕が出ますからご心配なく!)

ハムハムハムハム

ハムレットの苦悩は一体どこから湧いてくるのか?
それは大人達の行い、または大人たちに操られる仲間への怒りや無念さからではないでしょうか。
王クローディアスの醜い権力欲。母王妃の女としての生き方への疑問、オフィーリアのあまりに盲目的な大人への忠誠心、友人たちの権力へ諂う姿。これらはすべて人間の弱さからくるもの。そこに憤りを感じていたのだと思います。しかしハムレットはヒーローではない。彼も弱く誰よりも苦しんでいる。
舞台は、物語と共に一人殺される・・・また一人殺される・・・と次々に登場人物が消えてゆき、最後はハムレットまでいなくなります(原作では・・・)。

原作ではハムレットは死を前に親友ホレイショにこのようなことを言います。
「もうお別れだ・・・お前はこの世に留まり皆に伝えておくれ!ここに至った一部始終を!」(抜粋)
そして一人残されたホレイショは因縁のノルウェーの王子にハムレット王子の遺言を告げる。
ハムレットにかわり王位に就くノルウェーの王子はこの惨事を真摯に受け止め手厚くハムレットを弔う。
婚礼の祝砲から始まったこの物語は弔砲によって幕となる。

う~む。暗い・・・

さ~て!来週のハムマガさんは~!(注:サザエさんの声で)

シェイクスピアの原作に流れるこの大きなテーマを踏まえて
オペラとして書き換えられた点について触れてみたいと思いま~す!


9/1日 神奈川県民ホール大ホール 首都オペラ「ハムレット」トマ作曲
チケット絶賛発売中!!!!
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by moriake | 2013-07-19 11:57

ハムマガ 3

狂乱物…能や歌舞伎にしてもオペラにしてもある時代において観客を熱狂させた出し物です

今日はその「物狂いの美」の魅力について迫ってみようと思います。

と申しましても…
この「ハムマガ」は 060.gif9/1神奈川県民ホール「ハムレット」公演
にご予約頂いたオペラ入門編のお客様とオペラは敷居が高いわ!とまだ悩んでる方々へ
お届けしておりますので、専門的な検索の方はスルーして下さいね!

ハムハムハムハムハムハムハム


さて、私が演じますオフィーリアという役は
シェイクスピアの原作「ハムレット」を読む限りでは
物語の中心にいる役ではないように思えます。
しかーし!!
オペラ「ハムレット」では有難いことにとても重要な役!
なんといっても20分もの長~い一人舞台「狂乱の場」があることで有名です。

049.gif「ハムレット」の聴きどころ「その2」 第4幕第2場【オフィーリアの狂乱の場】

オフィーリアはとても純粋な娘。愛するハムレットの突然の乱心に心を痛めていた矢先、
彼から不当な侮辱を受けます・・・ここが有名な「尼寺へ行け!」のシーンですね。
更にハムレットが誤って彼女の父親を殺害・・・このシーンはオペラではカットされてますが。
彼女はガラガラと壊れていきます・・・

そして一人お城を抜け出し森へ、幻覚と幻聴の中で誰にも見えないお友達と花を摘み、
心に潜む悲しみを詩人のように語り、溢れ出す涙と、込み上げる笑いの嵐のなか、
川辺で足を滑らせて川底に沈んでいきます。

テートギャラリー所蔵のミレイの絵画にもあるように
花冠をつけて沢山の花に囲まれたオフィーリアの姿はあまりにも美しい・・・
他にも多くの画家たちがオフィーリアを描きました。
e0292489_2313364.jpg

日本では能から始まり歌舞伎に至るまで昔から様々な狂乱物の作品がありました。
有名な「隅田川」は我が子を亡くした母親の狂乱ですが、惚れた男に捨てられたり、
親や世間に認められない禁断の恋に落ちた時にも男女問わず狂乱します。
古今東西!人はみな同じ!ヨーロッパでもバロック時代から狂乱物があったそうで、
最盛期は1820年代~40年代のイタリア。ベルカントオペラ●時代と言われる頃です。
ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」「夢遊病の女」ベッリーニ「清教徒」・・・etc
オペラ初参戦の方へ:ベルカントオペラとはオペラ作品の種類。「ベルカント」は「美しい歌」の意。
19世紀ロマン派音楽の真っただ中オペラ歌手の美しい歌声と超絶テクニックを駆使してドラマを表現した作品がたくさん生み出されました。これ以降巨匠ヴェルディの傑作が現れ更には血なまぐさいヴェリズモオペラ(写実的オペラ)へとイタリアオペラは進化していきます。


オペラと歌舞伎は狂乱が好き!

どうしてでしょうか?
・・・役者は狂うことによってその演技力の極限を披露することができる。
と故永竹由幸先生は著書「オペラと歌舞伎」にて語っています。

イタリアではカストラート(去勢男性歌手)がソプラノのような高音を華やかな技巧で飾った時代がありました。カストラートが禁止されてからは女性がその代りを歌うようになります。
もともと太くて肉感的なアルトの声を持つ女性は少なく、今も昔もソプラノばかりたくさんいましたので彼女たちの魅力を引き立たせるには・・・と考えたときに「そうだ!狂わせてしまえ~!」と閃いた…といった感じ。喜劇や荒唐無稽な内容の作品ではいいですが悲劇の中で非日常的な高音で歌われてもお客様はヒロインに感情移入ができない・・・だって日常会話ではそうそう高い声は使いませんからね。だから私達ソプラノ歌手は平常時にはできるだけ低い声でしゃべります(笑)。でないと変なテンションの女・・・と思われてしまいますから。
というわけで、ハイソプラノの役には理性ある知的なキャラクターというよりちょっと狂ったキャラで曲芸的な高音のパッセージに迫真の表現力を授けました。
ちなみに前時代のモーツァルトはこのような高音のアジリタ●を怒り狂った女が炎のごとく噴射しまくるシーンなどで大いに活用して芸術の極みに到達させました。
16分音符のような細かい音符の連続で音階を上に行ったり下に行ったりと凄まじい速さで歌うことをアジリタといいます

さて今回も長くなってしまいました・・・ 

オフィーリアに話を戻しますと、シェイクスピアはオフィーリアを一人の弱い人間の代表として描いていると思われます。恐らく幼い頃から王子ハムレットに思いを寄せてはいても王様に仕える父を持つ身としては身分不相応ということを理解していただろうし。王に献身を尽くしてるようで実は相当の陰謀家である父に対しても娘として従順であり、誰が見ても申し分のない気立ての良い娘であったはずです。知らず知らず自分の心に蓋を閉めて生きていた・・・ この無意識の抑圧が狂乱へ。

オペラの台本ではほとんど削除されてしまっていますが、狂乱してからのオフィーリアのセリフは非常にエグイ内容です。乙女が決して口にできない言葉を狂気によって言わされているかのようです。聞かされるほうはショックであるというより痛々しくて泣けてくる・・・ 特に王妃の動揺は大きいでしょう。王にも新王にも愛され善悪の狭間で苦悩しつつも女の幸せを知っている王妃。人生これからという可憐な花が惨めに散ってゆく姿は耐えられない・・・

そして上の写真にもありますがオフィーリアの死の場面では様々な草花の名前が出てきます。
その一つ一つに花言葉があり、知っている人にはその花に込められた思いが痛いほど分かり切なくなります。柳の木、キンポウゲ、イラクサ、ひな菊、紫蘭、・・・

こんなに印象に残る場面ですがなんと!!原作ではこのオフィーリアの死の場面がな~い!
オフィーリアは赫赫云々で死んでしまった!と王妃が報告するだけです。
一番の見せ場で出番な~し!

そこで作曲家トマは・・・というより台本作家のM.カレ&J.バルビエコンビ●は王妃が語る3分弱のセリフを大幅にアレンジ!幻想的なオフィーリアの一人舞台に仕立てました。
この二人は「ファウスト」「ロメジュリ」「ホフマン物語」も手掛けた黄金コンビ!

そしてフランスにおける「オペラ狂乱時代」の最後の大輪が花開き、普仏戦争が始まるまでの数年間オペラ座の人気レパートリーとして君臨した訳です。観客はこのデンマーク王室の悲劇に飲み込まれていくオフィーリアを切なく見つめ、抒情的で甘美な音楽に酔いしれたのでしょうね。
初演のオフィーリアはスウェーデン出身のソプラノ、クリスティーヌ・二ルソン。金髪で神秘的な瞳、クリスタルのような声をもっていたそうです。光の玉を転がすように高音を操り、夢想的でオーロラのような神秘的な存在感だったと記録されていますよ。・・・う~む。ナマで見たい・・・

ここまで読んで下さった方!本当にありがとうございます!また長くなってしまいました・・・

では最後にオペラ台本による「狂乱の場」の大まかな内容をご紹介しましょう。

オフィーリア登場のテーマが流れる。
森に迷い込んだオフィーリアは大変機嫌良く、見えないお友達と花を摘んでいます。
そして語りだす。
・・・ハムレットは私の夫なの。甘い誓いで結ばれているの。
・・・彼が私から逃げるって?私をわすれる?そんこと信じないわ・・・
・・・ローズマリーはあなたに!あなたにはビンカの花を!Ah!hahahaha!・・・・
笑顔一転!
妖精ヴィリスの伝説を歌い始める。スウェーデンの古い民謡の調べに乗せて。
・・・妖精ヴィリスは夫に抱きしめられる幸せな妻を見て嫉妬・・・
・・・あなたを水の底に引きずり込む・・・炎の眼差しを持つ水の精・・・ラララ・・・
ついに錯乱状態!
・・・永遠にさようなら!愛しい人・・・
・・・ああ!甘い告白・・・優しい誓い・・・
・・・ああ!酷い人・・・愛しているわ・・・
・・・私は・・・死にます・・・
そして音楽はハープの音色とともにさざ波の如くたゆたう。
オフィーリアはハムレットが彼女に捧げた言葉を繰り返す。
・・・光を疑うがよい、太陽を疑うがよい、しかし私の愛は疑うな!決して・・・決して・・・
音楽とともにオフィーリアは川の底に沈んで行きます。


という感じで今回はオフェーリア中心に作品を眺めてみました。
次回はいよいよ主役ハムレット王子の苦悩に迫ります!
お楽しみに!

・・・とダラダラ書いておいて恐縮なんですが。

オペラも歌舞伎も今や限られた人が楽しむ高尚な芸術だと思われがちですが、もともとは娯楽ですから非日常的な物語に浸って笑ったり涙したり…ご贔屓の役者や歌手を観てうっとりしたり…劇場で美味しいものを頂き●デートや社交を楽しむ。そしてまた明日から仕事頑張ろう!でよろしいかと。。。
神奈川県民ホールは裏手に横浜中華街が広がっておりま~す!


参考文献:高橋英郎著「エスプリの音楽(春秋社)」永竹由幸著「オペラと歌舞伎(丸善ライブラリー)」
「フランス音楽史(春秋社)」「hamlet ~Shakespeare dans l'opéra français :hisoire d'un détour(André Tubeuf) 」

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by moriake | 2013-07-12 13:13

ハムマガ その2

今回は「ハムレット王子はテノールじゃないのね?」
という感想を頂きましたのでちょっと考えてみました。
確かに!テノールでも良さそうですね。

王子様=テノール!! 

オペラ「ハムレット」の主要キャストは4人。
王子ハムレットがバリトン、
オフィーリアがソプラノ、
王クローディアスがバス、
王妃ガートルード(ハム母)がメゾソプラノとなっております。

ハムレットとはどんな人間なのか?
昔から巷ではハムレットって~憂鬱症でマザコンで優柔不断で・・・
と言いたい放題言われているようですが、殺された父の仇を打つために
復讐心に燃える血の気のある王子という見方もあります。
この作品の作曲家トマは悩めるハムレットをバリトンの音色で描きたかった。
料理の仕方によって作曲家が歌手の声種を選べる訳です。
トマは「バス歌手のような力強さがありながらチェロのような響きを持ち必要ならば
テノールの音域までカバーできるハムレット」を描いた。
(A.Tubeuf:フランスオペラにおけるシェイクスピア~その回り道の歴史より)

ちなみに初演時のハムレット役ジャン・バプティスト・フォーレは正に当たり役だったそうで、初演は大成功!それからしばらくの間は才能ある歌手陣のお陰でオペラ「ハムレット」は再演が続いたそうです。

さてさて・・・ではテノールは一体どんな役で登場するのでしょう?

オフィーリアのお兄さんレアティーズです!
ハムレット王子とは身分は違うものの幼馴染。
目下フランスに留学中の身で勉学に社会勉強に勤しむ生きのいい好青年です。

049.gifこのオペラの聴きどころ「その1」
第1幕第1場(はじまって20分後)
レアティーズのカヴァティーナ(アリアではない・・・)
前王崩御の直後に王妃が再婚。
新王の戴冠式に参列のため一時帰国していたレアティーズ。
再びフランスに戻るためハムレットとオフィーリアに別れの挨拶に来る。
(オペラでは戦地に行くことになっていてかなりシリアスな別れとなってます)
愛しい妹をよろしく頼む!とハムレットに歌うシーンです。
妹を案じてのお願いとは思えないロマンティックで甘~い音楽・・・
ファウストか?ロメオか?はたまたホセか?
若々しいエネルギーが溢れる熱っぽいアリアです!
おっと・・・アリアではなかったですねぇ。
(オペラ初参戦の皆様へ:アリアとは物語の中で自分の気持ちなどを語るために1曲まるまる一人で歌う曲のことです。その役の見せ場となります。カヴァティーナはアリアまでいかない小曲。この時代のアリアには歌の最後に美しい声の見せ場があり、物語をしばし中断して歌手に拍手喝さいをおくります。)

なんとこの素晴らしく美しいレアティーズの見せ場の最後にハムレットとオフィーリアがワ~っと割り込んで3重唱になって終わります。更になんと!終わった瞬間に次のシーンの音楽が滑り込んでくるから拍手ができない!(ラボエームのムゼッタのワルツの後より拍手は難しい・・・)

幕が開いて最初のアリアの場面でイケメンテノールがもってってしまうのを懸念したのでしょうか(笑)
いえいえ!ハムレットのモヤモヤに容赦無く響く祝宴のファンファーレ・・・
母と叔父との結婚・・・王位についた祝杯の盃には危険な香りが・・・
実にテンポよくドラマは展開していきます。

オフィーリア役とソプラノ歌手についてはまた今度!



*このブログは私とのご縁でオペラ公演に初めてお越し下さるお客様やオペラ「ハムレット」を初めて御覧になる方が公演を楽しんで頂けるよう作品を紹介することを目的としております。専門的に作品を考察する場合は別のサイトをご参考になさってくださいね。


2013.9/1(日)2時開演 神奈川県民ホール大ホール
首都オペラトマ作曲「ハムレット」
チケット絶賛発売中!!

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by moriake | 2013-06-23 19:31

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ソプラノ森朱美Akemi Mori Sopranoで検索ください!

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