La vie en rose ・・・ 歌うこと・生きること・楽しむこと


ソプラノ歌手の森朱美。13歳と10歳の2児の母でもあります。人生最後の日に「La vie en rose!」といえるようになれたら・・・と日々奮闘中!
by moriake
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男と女 その4

「声」の唯一の登場人物は若くエレガントな女性が演じなければならない!
プーランクはスコアの1ページ目にそう書いた
そして恋人に捨てられて当然のように見える年老いたご婦人であってはならない!と続く
そもそもジャン・コクトーの傑作「声」を時の人マリア・カラスのために一人舞台のオペラに
して欲しいと依頼されたところから話は始まった。
芝居では、観客はふられた女の繰り言に共感し涙さえ浮かべたが
オペラには向かないスタイルのこの作品にプーランクがどうしてのめり込んだのか?
向かない理由はいくつかあるが、相手の男や他の登場人物のセリフが描かれていないためオペラ特有の会話のやりとりを音楽に乗せることができないというのが決定的に難しいとされた
シェーンベルクの「期待」というモノオペラはあるがドラマに象徴的な要素が強いので少し条件は違うかな
でもプーランクが生み出した音楽はそれはそれはドラマティックで狂気じみていて、でも切なてく美しいものだった 
コクトー自身がプーランクに自分の朗唱法を確立してくれたと感謝しているほどだ


コクトーも台本の1ページ目にこんなことを書いている
女を演じる女優は 意図的な芝居をしない、捨てられた女の皮肉や嫌味を交えない、
男を愛してるごく平凡な女でいて欲しい。

プーランクは結局カラスの為にではなく、歌手としても友人としても
心からの信頼をおいていたドゥニーズ・デュヴァルをイメージして書いた。
プーランクと共演しているお宝映像も残っているので彼女の美しい容姿と
繊細で抒情的な演奏を聞けば納得できる。

電話が普及し出したのは1900年前後でコクトーがこの戯曲を書いたのは1931年。オペラになるのは更に27年後で、世界は大きく変わっている
電話も進化を遂げ、実は既にダイヤル式も普及していたから交換手はいなかったし、混線も滅多におきなかったらしい
でも私は「もしもし?交換手さ~ん!」というイライラしたやり取りの場面が好き・・・

戯曲のほうを見てもちょっとレトロな趣のある色彩を感じるが、コクトー自身が生きた今のドラマを描いたわけでなく少し前の時代の雰囲気をかりて、男と女の一見ありがちな1シーンをコテコテのフィクションとして創作したというところだろうか。女のセリフの言い回しや単語選びにこだわった個所があるところをみても、決してリアリズムとは言えないのかもしれない  やはりコクトーは詩人!すべてが計算された詩の言葉なのだ!


実のところ、様々なエピソードの中で女性側からみたら「そんなこと言わないわ!」って共感できな部分もしばしばある
「女」は「男」なのではないか?という見方も大いにできる

いずれにしてもこんな事態に陥ってしまうほど、自分を狂わせた相手がいた!というところがミソなんだなぁ

私の尊敬するピアニスト&文筆家の青柳いずみこ女史はこの件について一言

オム・ファタル なのだと言い切った

カルメンやマノンについていわれる ファム・ファタルは「宿命の女」と訳され
有名なフランス語ですがその男性版ですね

その魅力に憑りつかれたら最後!人生を棒に振る!という男性に出会ってしまった・・・
ということです

一体どんな彼だったのだろう・・・
そんなに別れ難いなんて・・・

興味津々ではありますが・・・また今度!


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by moriake | 2013-04-29 00:15 | 歌うこと

男と女 その3

我が家に突如現れた新顔「8(エイト)様」・・・

も~なにがなんだかわかりません・・・
わたしにはXPで十分です・・・古すぎ?
今度こそは自力で使いこなせるようになるぞ!と決心して
今までのPCのほうに向かうわたし・・・

さて巷では「愛」とか「LOVE」とか流行っておりますが
今回の恵比寿のライヴとはリンクしておりませんので念のため・・・笑。
決して頂いたわけでもありません!わたしが先だもん!(違うか…)
私は英語の「LOVE」には色々なイメージを持っていて混乱することがあります。
昨日の某企画展でも様々なLOVEが表現されていました。
ちょっと子供には・・・という作品もありましたが、また後日じ~っくり見たいものも
たくさんありました。

以前アートカフェライヴ第1弾の時に「愛の歌 Chanson d'amour」
なんて恐れを知らないテーマを掲げましたが、
この時は「初恋」も「人類愛」も「母の愛」もなんでもかんでもごちゃ混ぜでした。
で、わたしはちょっと乱暴ではありますがLOVEを「愛」と「恋」ざっくり分けてみました。

全曲はまだお知らせできないのですが、絶対に歌う予定の曲
プーランク「愛の小径」は「恋」ですか?「愛」ですか?
デュークエリントンの「ソリテュード」は?
モノオペラ「声」のヒロインの女は・・・男を本当に「愛」していたのでしょうか?

今日打ち合わせ中に・・・今回の歌詞を見ながらどれもこれもヘビーな曲ばかっり!
って笑っちゃいました。こんなにどん底に落ちていく詩をよく書けるわよね~~と
少なからず痛い目にあった経験のあるアラフォー子持ち女どもは様々なキーワードを
あるある!ないない!と言いながら盛り上がった。

でも救いのない程の悲しみを音楽が温かい世界へ戻してくれる
そして女(男)は救われるのです・・・

だから悲しい歌を泣きながら歌わない・・・

最後におすすめの1曲
http://youtu.be/jrMp3URM1JI
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by moriake | 2013-04-27 00:33 | 歌うこと

男と女 その2

環境の変化って凄い・・・
大きなランドセル(最近のはA4対応で昔より大きい!)を担いで初登校した日
興奮のあまりメーター振り切って39度の発熱!
2年間病欠無しの健康児がね…出ばなを挫かれ再スタート!
…で今朝は嬉しさのあまり飛んで行っちゃって通学路で転んで鼻すりむく!
…頑張れ!息子よ!

「声」ってなんだよ。って思った方いらっしゃる?
早速今日のテーマです・・・

「男と女」キャンペーン第2弾としてご笑覧くださいませ。

今回第1部で抜粋版を演じますプーランク作曲のモノオペラ「La voix humaine」には
「人間の声」「人の声」「声」・・・と色々邦題がついています。「女の声」てのもあったなぁ…
最近は「人間の声」という表記が定着してますね。
「humaine」 が人間の、人間からなる、人間的な、人間味ある…なんていう意味なので
その通り!

マービンゲイの「愛の行方」とか「あ~いのコリ~ダ~」とかってどうなのよ!
っていう話?で「今夜はビートイット!」「涙の乗車券」はあり?

もどってこーい!

「人間の…」って頭につくとちょっと立派過ぎるイメージを感じてしまうので
わたしは「声」というほうが好きです。A mon avis…

コクトーがこの戯曲を書いた頃は既に電話機が各家庭に置かれ
そんなに混線もしなくなってきた頃らしいとなにかに書いてあったけれど

いいタイミンクで電話がきれる

女がチクッと責めた途端とか・・・
男が返答につまりそうになった瞬間とか・・・
パッキーンって冷たい空気・・・

ドラマの展開的に非常に効果的!
コクトー最高!

でもそれも昔の話・・・

今は便利な世の中になりました!

と思いきや・・

今でもありませんか?

突然ぷつっ!携帯の電波が・・・!

あのタイミンクもとても絶妙な時ありますよね。(笑)

ほんとかな~?って思ったりして ふふふ・・

さて、「ただのうざい女がいつまでもクダまいてる話・・・」
となって皆さんから反感をかわないように演らないとね

お楽しみに!

なんてったってあのコクトーがワザワザ書いたリアルなドラマですよ
ただの「グダグダ」なわけないでしょうね

わたし個人的には玉三郎さんの演じる「女」が見てみたかった
あとは若いころの三輪さん…若い頃のね!
なぜか女性がイメージできないのです
このあたりがミソ!

ヒロイン「女」の素顔について語りたかったのに
時間切れ・・・
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by moriake | 2013-04-22 10:36 | 歌うこと

男と女 その1

まだまだ花粉?黄砂?それとも風邪?
何が何だか分からない状態でティッシュの箱を抱える毎日です。
みなさんは新年度順調にスタートされましたか?
息子の入学式で久しぶりに着物を着ましたが
やっぱり気持がいいですね。背筋がシャンとして気合いが入ります。
日本人でよかった!
・・・平安時代に生まれてればアイドルだったのになぁ・・・

さて…やっとブログに写真をアップできるようになりました!
フライヤー載せてみます!
でもどうして成功したか未だに謎・・・

新年度も始まりなにかとお忙しい時期とは存じますが、
日常から暫し離れてリフレッシュのお時間となりましたら幸いでございます。
どうぞお運び下さい!

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クリスマスイヴ以来5カ月ぶりのアートカフェフレンズのライヴ。
こちらでは毎回、目の前にいらっしゃるお客様と楽しくお話をしながら
コンサートホールでは実現できない様々な挑戦的な?!プログラムを展開しております。
ジャンルに拘らず「いい歌はいい!」をモットーにその時に私の心に響く歌を歌いたい!
というわがままは内容にも関わらず、お蔭さまで毎回沢山のお客様にお越しいただき
応援いただいております。
5回目となる今回のテーマは 「Un home et une femme男と女」
あまりに直接的なテーマで日本人の私達には気恥ずかしい気もしますが… 
古今東西、右を見ても左を見ても、いい歌のテーマは「恋愛」です!
ほろ苦く切ないものから、のたうち回るほど苦い結末…
胸がポッと熱くなるような幸せから、劇的に燃え上がる恋… 
詩人、作曲家たちはその様々なできごとから宝石のように輝く作品を生みだしました。
とても1回のコンサートで語り尽くせるテーマではありませんが、
ご一緒にその魅惑の世界を覗いてみませんか? 
春のやさしい風に誘われて、日曜日の午後、恵比寿に是非いらしてください!
恵比寿駅から徒歩2分!いいね!


プログラムのお話は次回!
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by moriake | 2013-04-11 11:26 | 歌うこと

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