La vie en rose ・・・ 歌うこと・生きること・楽しむこと
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ハムマガ4
さあ!いよいよハムレット様に迫ります!まずは「ハムレットの狂乱の場」から!…って?狂乱は前回のネタでしょ?いえいえ!ハム君も狂乱してしまうのですよ!
失礼!正確には狂った振りをする・・・ですね。
前王である父の突然の死と母の早過ぎる再婚。
受け止めきれない事が重なる矢先
なんと父親の亡霊に出会う!
そこで真実を知らされ、怒りと悲しみが爆発します。
前王の亡霊から託された復讐…父の無念を晴らすには…
ハムレットは戴冠と婚礼の宴の夜に悪を炙り出す作戦を考えます。
「ハムレット」の聴きどころ「その3」 【第二幕フィナーレ】
〜ああ、耐え難い侮辱!錯乱しているぞ!〜
キャスト7人の7重唱に合唱が加わり激しいオーケストラが鳴り響く壮大なアンサンブル。
オペラ中盤の山場●となります。
●オペラ初参戦の方へ//オペラでは二幕または中盤の休憩前に出演者総出演で大アンサンブルを繰り広げます。そこでは大事件が起きたり、ドラマの結末を暗示するかのようなスリリングな芝居が見られます。
ハムレットは旅一座の一行に今宵の宴を盛り上げてもらおうとある有名な芝居を演じるよう命じます。「老王ゴンザゴー殺し」。舞台は「ハムレット」の物語と劇中劇の芝居が重なり合って進行して行きます。オペラでは役者はパントマイムだけ。ハムレットが語り部となります。芝居の半ばで王が突然激しく動揺し出しました。
そうです!ハムレットは我が父を殺した非道な人間こそ、今ここで王冠をつけて座っている者だと確信しました。亡霊の言うとおりだったと・・・
ハムレットの狂乱した迫真の芝居は周りの者たちを恐怖に陥れ、祝宴は混乱の渦へと一転します。
このフィナーレに先立ってハムレットは「酒の唄」という威勢の良いアリアを歌います。
「ハムレット」の聴きどころ「その4」 第二幕ハムレットの「酒の唄」
フランス語では「バッカスの唄」となっていますのでここでの「酒」は「ワイン」です!
前場面で父親の亡霊に出会い復讐を誓い、景気付けに「友よ!飲もう!人生は短い!」と高らかに歌いあげます。モーツァルトのオペラ「ドンジョヴァンニ」にもドンジョヴァンニが歌う「酒の唄」がありますね。どちらもバリトンの主役が歌う見せ場として印象に残るところが似ています。そういえば亡霊も登場しますね。あちらは悪行を悔い改めさせるための亡霊ですが・・・
そしてハムレットには忘れてはいけない場面があります。
「生きるべきか死ぬべきか…それが問題だ!」
この名セリフ!もちろんオペラにもありますよ!
「ハムレット」の聴きどころ「その5」 第3幕【ハムレットのモノローグ】
フランス語では「エ~トゥル~ヌパゼ~トゥル~オ~ミステ~ル」
と歌いますのでお聴き逃しなく!(字幕が出ますからご心配なく!)
ハムハムハムハム
ハムレットの苦悩は一体どこから湧いてくるのか?
それは大人達の行い、または大人たちに操られる仲間への怒りや無念さからではないでしょうか。
王クローディアスの醜い権力欲。母王妃の女としての生き方への疑問、オフィーリアのあまりに盲目的な大人への忠誠心、友人たちの権力へ諂う姿。これらはすべて人間の弱さからくるもの。そこに憤りを感じていたのだと思います。しかしハムレットはヒーローではない。彼も弱く誰よりも苦しんでいる。
舞台は、物語と共に一人殺される・・・また一人殺される・・・と次々に登場人物が消えてゆき、最後はハムレットまでいなくなります(原作では・・・)。
原作ではハムレットは死を前に親友ホレイショにこのようなことを言います。
「もうお別れだ・・・お前はこの世に留まり皆に伝えておくれ!ここに至った一部始終を!」(抜粋)
そして一人残されたホレイショは因縁のノルウェーの王子にハムレット王子の遺言を告げる。
ハムレットにかわり王位に就くノルウェーの王子はこの惨事を真摯に受け止め手厚くハムレットを弔う。
婚礼の祝砲から始まったこの物語は弔砲によって幕となる。
う~む。暗い・・・
さ~て!来週のハムマガさんは~!(注:サザエさんの声で)
シェイクスピアの原作に流れるこの大きなテーマを踏まえて
オペラとして書き換えられた点について触れてみたいと思いま~す!
9/1日 神奈川県民ホール大ホール 首都オペラ「ハムレット」トマ作曲
チケット絶賛発売中!!!!
失礼!正確には狂った振りをする・・・ですね。
前王である父の突然の死と母の早過ぎる再婚。
受け止めきれない事が重なる矢先
なんと父親の亡霊に出会う!
そこで真実を知らされ、怒りと悲しみが爆発します。
前王の亡霊から託された復讐…父の無念を晴らすには…
ハムレットは戴冠と婚礼の宴の夜に悪を炙り出す作戦を考えます。
「ハムレット」の聴きどころ「その3」 【第二幕フィナーレ】
〜ああ、耐え難い侮辱!錯乱しているぞ!〜
キャスト7人の7重唱に合唱が加わり激しいオーケストラが鳴り響く壮大なアンサンブル。
オペラ中盤の山場●となります。
●オペラ初参戦の方へ//オペラでは二幕または中盤の休憩前に出演者総出演で大アンサンブルを繰り広げます。そこでは大事件が起きたり、ドラマの結末を暗示するかのようなスリリングな芝居が見られます。
ハムレットは旅一座の一行に今宵の宴を盛り上げてもらおうとある有名な芝居を演じるよう命じます。「老王ゴンザゴー殺し」。舞台は「ハムレット」の物語と劇中劇の芝居が重なり合って進行して行きます。オペラでは役者はパントマイムだけ。ハムレットが語り部となります。芝居の半ばで王が突然激しく動揺し出しました。
そうです!ハムレットは我が父を殺した非道な人間こそ、今ここで王冠をつけて座っている者だと確信しました。亡霊の言うとおりだったと・・・
ハムレットの狂乱した迫真の芝居は周りの者たちを恐怖に陥れ、祝宴は混乱の渦へと一転します。
このフィナーレに先立ってハムレットは「酒の唄」という威勢の良いアリアを歌います。
「ハムレット」の聴きどころ「その4」 第二幕ハムレットの「酒の唄」
フランス語では「バッカスの唄」となっていますのでここでの「酒」は「ワイン」です!
前場面で父親の亡霊に出会い復讐を誓い、景気付けに「友よ!飲もう!人生は短い!」と高らかに歌いあげます。モーツァルトのオペラ「ドンジョヴァンニ」にもドンジョヴァンニが歌う「酒の唄」がありますね。どちらもバリトンの主役が歌う見せ場として印象に残るところが似ています。そういえば亡霊も登場しますね。あちらは悪行を悔い改めさせるための亡霊ですが・・・
そしてハムレットには忘れてはいけない場面があります。
「生きるべきか死ぬべきか…それが問題だ!」
この名セリフ!もちろんオペラにもありますよ!
「ハムレット」の聴きどころ「その5」 第3幕【ハムレットのモノローグ】
フランス語では「エ~トゥル~ヌパゼ~トゥル~オ~ミステ~ル」
と歌いますのでお聴き逃しなく!(字幕が出ますからご心配なく!)
ハムハムハムハム
ハムレットの苦悩は一体どこから湧いてくるのか?
それは大人達の行い、または大人たちに操られる仲間への怒りや無念さからではないでしょうか。
王クローディアスの醜い権力欲。母王妃の女としての生き方への疑問、オフィーリアのあまりに盲目的な大人への忠誠心、友人たちの権力へ諂う姿。これらはすべて人間の弱さからくるもの。そこに憤りを感じていたのだと思います。しかしハムレットはヒーローではない。彼も弱く誰よりも苦しんでいる。
舞台は、物語と共に一人殺される・・・また一人殺される・・・と次々に登場人物が消えてゆき、最後はハムレットまでいなくなります(原作では・・・)。
原作ではハムレットは死を前に親友ホレイショにこのようなことを言います。
「もうお別れだ・・・お前はこの世に留まり皆に伝えておくれ!ここに至った一部始終を!」(抜粋)
そして一人残されたホレイショは因縁のノルウェーの王子にハムレット王子の遺言を告げる。
ハムレットにかわり王位に就くノルウェーの王子はこの惨事を真摯に受け止め手厚くハムレットを弔う。
婚礼の祝砲から始まったこの物語は弔砲によって幕となる。
う~む。暗い・・・
さ~て!来週のハムマガさんは~!(注:サザエさんの声で)
シェイクスピアの原作に流れるこの大きなテーマを踏まえて
オペラとして書き換えられた点について触れてみたいと思いま~す!
9/1日 神奈川県民ホール大ホール 首都オペラ「ハムレット」トマ作曲
チケット絶賛発売中!!!!
by moriake
| 2013-07-19 11:57
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